おすすめの百田尚樹作品を11冊紹介します。

わたしは百田尚樹さんの小説で、読書の喜びを体感しました。


波瀾万丈で胸が熱くなる物語がたくさんあるので、ぜひ一度読んでみてほしいです。


小説とコーヒーを愛する人。
- 心に響いた小説や、おいしかったコーヒーを記録
- コーヒーソムリエの資格所持
百田尚樹おすすめ小説11選


「おもしろかった」「感動した」と心から感じた作品を選びました。
テーマ別にわけたので、興味のあるところからぜひ読んでみてください。
感動・泣ける3作品
恋愛がテーマの感動作を3冊紹介します。
甘々の恋愛小説が苦手な人でもたのしめて、切なく温かい気持ちになる物語です。
プリズム


“普通ではない愛”を描く感動の物語
あらすじ
家庭教師として訪れた家で、聡子はある青年と出会う。心惹かれていく聡子だが、青年にはある衝撃的な秘密があった。切なさに胸が締め付けられる恋愛サスペンス小説。
(全385ページ)
いわゆる普通の恋愛小説とはひと味違う、新鮮な角度から恋のゆくえをつづった物語です。



わたしはラストが好きで、思い出すだけで涙がこみあげます。
フォルトゥナの瞳


人の死が見える青年の切なすぎる運命
あらすじ
人の死が見える木山慎一郎。「助けたい」という思いのまま死期が近い人々を救うが、そこには思わぬ代償が。愛と運命の狭間で揺れる、切なく温かい感動作。
(全487ページ)
恋愛小説でありながら「自分ならどんな選択をするだろう」と考えさせられる、倫理観を問う1冊でもあります。



ラストで全てが明らかになったとき、とても感動しました。
輝く夜


クリスマスに訪れる5つの小さな奇跡
あらすじ
舞台はクリスマスイヴ。孤独を抱える登場人物たちが、それぞれの”特別な夜”を迎える奇跡の物語。切なく心温まる5編を収録。
(全204ページ)
百田尚樹作品で、もっともやさしい小説だと思いました。



心をほぐしてくれます。
とはいえ平和でのほほんという雰囲気ではなく、抑揚があって退屈せずに読めました。
社会派・メッセージ性の強い3作品
現代の社会問題を取り扱った、思わず考えさせられる作品を紹介します。
カエルの楽園


寓話で描く、社会への痛烈なメッセージ
あらすじ
楽園を求めて旅をする二匹のアマガエル。たどり着いた楽園は「三戒」「謝りソング」で守られた、平和を愛するカエルたちの国だった。しかし強敵のウシガエルが現われ、楽園の本当の姿がむき出しに。
(全264ページ)
出版後に似たようなことが世界で起こり、予言書ともささやかれた1冊です。
答えの出ない難しい問いに、思わず考え込んでしまいます。



現実世界に置き換えて考えるとゾッとしました。
・
・


カエルの楽園が好きだと思った人は、続編の『カエルの楽園2020』もおすすめです。
2020では、また違う現代の社会問題を取り扱っています。
三通りの結末が用意されており、新鮮でおもしろいです。
モンスター


美女の壮絶な一生を描いた衝撃作
あらすじ
“バケモン”と呼ばれるほど醜い顔をしていた未帆。整形手術にのめり込み、やがて絶世の美女へと変身する。”生まれ変わった姿で、もう一度あなたに会いたい”執念にとりつかれた未帆の行く末は。
(全487ページ)
壮絶な人生を送るひとりの女性に焦点を当てた物語です。
重みのあるストーリーなのにスラスラ読めます。



読み終えたあとは、長い冒険を終えたような気分になりました。
野良犬の値段


誘拐劇で暴かれる人間の価値
あらすじ
6人のホームレスが誘拐された。なぞの”誘拐サイト”に、警察やテレビ局、新聞社が巻き込まれていく。世間を翻弄する誘拐犯の目的は。命の価値を問う劇場型ミステリー。
(上巻302ページ/下巻302ページ)
さまざまな視点から”誘拐”を描いたミステリー小説です。



息もつかせぬ展開に、とてものめり込みました。
エンタメ系の2作品
ブラックユーモアたっぷりの2作を紹介します。
どちらも重いテーマではなく、気軽に読めます。
夢を売る男


出版業界の闇を描く皮肉たっぷりの1冊
あらすじ
編集長の牛河原は「本を出したい」という人の夢を、あるビジネスによって叶えていく。心の奥に潜む欲望をつづる、毒とユーモアあふれる物語。
(全306ページ)
毒っ気があって意地悪なストーリーだけど、どこかスカッとしている自分がいることに気がつきました。
出版業界の厳しさについても書かれていて、興味深かったです。
幸福な生活


ラスト1行どんでん返し短編集
あらすじ
幸せな日々が、最後の1行で急変する。19話を収録したショートショート形式の短編集。
(全330ページ)
どんな裏切りが待ち受けているのだろうと、どんどん次の物語が欲しくなります。
1話ずつがとても短いので、初心者やスキマ時間に読みたい人にもおすすめです。
自伝的・実在する人物を描いた3作品
実在する人物に基づいて書かれた作品を紹介します。
屈強な生き様に胸を打たれる3冊です。
海賊とよばれた男


戦後の日本を駆け抜けた不屈の男
あらすじ
戦後の日本で、石油会社の店主として世界に立ち向かう国岡鐵造。困難が降りかかっても信念を曲げず、全力で戦い続ける。出光興産の創業者・出光佐三の生き様に基づいた情熱的な物語。
(上巻466ページ/下巻435ページ)
物語という形をとったビジネス本のような小説です。
自分とはなじみのない時代の話でページ数も多かったにもかかわらず、最後までページをめくる手が止まりませんでした。



国岡鐵造の情熱的な姿に胸が熱くなります。
錨を上げよ


ある男の波瀾万丈の人生が詰まった1冊
あらすじ
感情の起伏が激しく、大暴れしまくる作田又三。恋に仕事に全力で、危険を冒しながらも猛スピードで人生を駆け抜ける。エネルギーに満ちあふれた大ボリュームの自伝的小説。
(1篇:377ページ/2篇:355ページ/3篇:458ページ/4篇:304ページ)
全1494ページという超長編ながら、長さを感じさせないほどおもしろい小説でした。
作田又三の人生の浮き沈みが激しいので、良い意味で気が休まらず最後まで熱中して読めます。



すべて読み終えたあとも「もっと読みたい」と感じました。
永遠の0


命がけの愛を描く、感動のベストセラー
あらすじ
祖父について調べて行き着いた、宮部久蔵という人物。宮部久蔵とは何者なのか、戦争の体験談を聞いていくうちに、ある真実が浮き彫りになる。胸が締め付けられる感動のデビュー作。
(全575ページ)
永遠の0は、百田尚樹さんの代表作でありデビュー作です。
戦争小説なので辛さや怖さはありますが、それ以上に深い感動を与えてくれる物語でした。
百田尚樹の小説に関するよくある質問


【まとめ】百田尚樹おすすめ小説11選


百田尚樹作品には知らない世界が広がっていて、わくわくする旅へ連れて行ってくれます。
残念なことに、百田尚樹さんは小説家を引退されてしまいました。
でもこれからも、何度でも読み返したいと思っています。



最後まで読んでくれてありがとうございます
コメント