東野圭吾著『白夜行』を読んだのでレビューしていきます。
事件の迷宮入りを繰り返しながらも、じわじわ真相に迫っていく展開に、高揚感が止まりませんでした。
『白夜行』が気になっている人は、ぜひ参考にしてみてください。

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『白夜行』の基本情報

白夜行とは?
| タイトル | 白夜行 |
|---|---|
| 著者 | 東野圭吾 |
| 発行年 | 2002年5月 |
| 出版社 | 集英社文庫 |
| ページ数 | 854ページ |
| ジャンル | ミステリー |
『白夜行』は、ミステリー作家の代表格である東野圭吾さんの作品です。
発行部数250万部を突破したベストセラーで、映画化&ドラマ化もされています。
854ページにわたって描かれた、大スケールのミステリー小説です。
『白夜行』のあらすじ

あらすじ
無表情で暗い瞳をした少年・桐原亮司と、大人びた美少女・西本雪穂。2人の周りで次々と、残酷な犯罪が起こる。しかし証拠はなく、迷宮入りを繰り返すばかり。19年にわたる2人の闇を描いた壮大なミステリー。
深い闇を抱えた男女が主人公です。
2人はそれぞれ違う人生を生きながらも、特別な縁でつながっています。
刑事たちは彼らを怪しみますが、犯罪の証拠はなかなか出てきません。
まゆこそんな完全犯罪を描いたドキドキ感あふれる作品です。
『白夜行』を読んだわたしの感想


『白夜行』を読んで感じたことをまとめました。


読んだきっかけ
以前読んだ東野圭吾さんの『幻夜』のおもしろさを忘れられなかったことが『白夜行』を手に取ったきっかけです。



『白夜行』と『幻夜』は似ているといわれています。
期待どおり、あの高揚感がよみがえってきました。
魅力的だと思ったところ
魅力①さまざまな視点から描かれている
『白夜行』では、シーンごとに焦点が当たる人物が変わります。
多方向から事件や人間関係を眺められる構造です。
物語に奥行きが生まれ、まるで映画を観ているかのような感覚になりました。



主人公目線がないところも、ミステリアス感があり好きです。
魅力②つかめそうでつかめない証拠
真相に近づくも決定的な証拠にたどり着けないところが、もどかしくもワクワクします。



ページをめくらせる原動力になっていると思いました。
魅力③物語の世界に引きずり込む力が強い
ミステリーにありがちな殺人事件からはじまりますが、途中から加速度的にのめり込んでいきました。
「え!どうなるの?」と興味を惹きつけたタイミングでシーンが変わり、ずっと心を掴まれっぱなし。
また文章もさっぱりしているので、表現に引っかかったりせずストーリーに集中できます。



854ページがあっという間でした。
気になったところ
登場人物がとても多くて、少し戸惑いました。
相関図を書きながら読み進めていましたが、途中でめんどくさくなって断念…
とはいえ重要な人物は何度もでてきて自然に覚えられるので、書かなくてもさほど支障はなさそうです。
『白夜行』がおすすめな人とおすすめでない人


白夜行は自分に合う?
おすすめな人
- 長編ミステリーを読みたい
- 東野圭吾『幻夜』が好き
- 人の怖さを描いた作品に惹かれる
おすすめでない人
- 救いのある物語が好き
- 短い小説を読みたい
『白夜行』は854ページあるので、スケールの大きいミステリー小説を読みたい人におすすめです。
一方、心の癒しやスッキリ感を求めるなら、あまり向いていないと思います。
まとめ


『白夜行』は、ワクワクドキドキ感がたまらない壮大なミステリー小説。
本の厚みを感じさせないおもしろさで「もっと読んでいたい」と思いました。
ひと味違うミステリー小説を楽しみたい人や、東野圭吾『幻夜』が好きな人におすすめの作品です。



最後まで読んでくれてありがとうございます











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