百田尚樹著『ボックス!』をレビューしていきます。
- ボックス!のあらすじ
- 魅力的なポイント
- 感想 など
リング上の戦いや人との心のつながりに、胸が熱くなる作品でした。
『ボックス!』が気になっている人は、ぜひ参考にしてみてください。

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『ボックス!』の基本情報

『ボックス!』について
| タイトル | ボックス! |
|---|---|
| 著者 | 百田尚樹 |
| 発行年 | 2013年4月 |
| 出版社 | 講談社 |
| ページ数 | 上巻401ページ 下巻403ページ |
| ジャンル | 青春、スポーツ |
『ボックス!』はボクシング部が舞台の青春小説で、映画化もされた人気作です。
ボクシング部の監督への取材や、自身のボクシング経験を土台にして書かれているので、臨場感あるリアルな読書体験が楽しめます。
『ボックス!』のあらすじ

あらすじ
勉強は苦手だが天才的にボクシングが上手い鏑矢と、運動は苦手だが努力家な木樽。なにもかも正反対の2人が、同じボクシング部で活動を始めた。鏑矢は「3年間で八冠達成」に燃え、木樽は強くなるため猛練習する日々。そこに、最強のライバル稲村が立ちはだかる。
鏑矢と木樽の2人が、ボクシング部の活動をとおして身も心も強くなっていく青春ストーリーです。
笑いや感動・情熱など、いろいろな感情が沸き起こる力強い1冊でした。
『ボックス!』の魅力的なポイント

『ボックス!』を読んで、魅力的だと感じたところを紹介します。
魅力ポイント
魅力①ボクシングの知識ゼロでも楽しめる
ボクシングに興味や知識がなくても、十分に楽しめました。
読者がボクシングを知らないことを前提に物語が進み、専門用語やルールはわかりやすく説明してくれています。
まゆこ知識ゼロでも、映像が目に浮かんできました。
魅力②味のあるキャラクターがたくさん登場する
| 鏑矢 | ボクシングの天才 衝動的 自信家 |
|---|---|
| 木樽 | 優等生 運動は苦手 努力家 |
勉強は苦手だがボクシングの才能がある鏑矢と、優等生で運動は得意ではないが努力家の木樽。



はっきりした個性をもつ、両極端な2人がメインです。
そして2人に立ちはだかる最強のライバル稲村の存在も、ストーリーに色を与えています。
他にもボクシング部の部員やマネージャーなど多くの人物が登場し、物語を盛り上げていました。
ボクシングの勝敗だけでなく、人との関わりで登場人物たちの心が変化・成長していく様子も『ボックス!』の魅力です。
魅力③試合シーンに臨場感がある
リング上の描写が、力強くてスピード感満載です。
勝つか負けるかのギリギリの場面では、読者まで緊張感が伝わってきました。
観戦者の心情や反応が同時に描かれており、感情移入しながら楽しめます。
『ボックス!』がおすすめな人とおすすめでない人


ボックス!は自分に向いている?
おすすめな人
- 心が熱くなる作品を読みたい
- スピード感のある物語が好き
- 青春小説が好き
おすすめでない人
- 暴力的な描写は苦手
- 短い小説を読みたい
- のんびりした物語が好き
ボクシングの勝敗のゆくえだけでなく、仲間同士の団結心も描かれています。



血の通った熱い青春小説が読みたい人におすすめです。
一方、ボクシングの話なので殴ったり怪我したりといったシーンは出てきます。
暴力的な描写が苦手な人や、ほっこりする話が好きな人には向いていません。
『ボックス!』を読んだわたしの感想


『ボックス!』を読んだ感想を書いていきます。


感情が暴れまくり
ボクシングに興味がなくてスルーしていましたが「百田尚樹さんの小説ならおもしろいはず…!」と思い、手に取ったのが読んだきっかけです。



結果、めちゃくちゃ心を打たれました。
人間同士のつながりに涙を流して、応援で熱くなって、冗談に笑って…と感情が忙しかったです。
読み終えたあとは、心地よい疲労感がありました。
非体育会系だけど熱中できた
ボクシングを観戦しているような感覚になり、心拍数が高まって手汗をかきました。
わたしは格闘技どころかオリンピックも見たことがない非体育会系です。



でも「勝ってくれ!!」と心で叫ぶほど熱中しました。
ただ、試合の描写は痛々しくて思わず顔をしかめるところも…
でも引き込まれすぎて読む手を止められず、苦しさを抑え込んで読みました。
スピーディな文体で読みやすい
ストレートな表現で展開も早いので、サクサク読めます。
スピード感にのまれ、しおりを挟むタイミングを見失うほどページをめくる手が止まりませんでした。
『ボックス!』に関するよくある質問


まとめ


『ボックス!』は、感動や興奮が味わえるとても好きな作品でした。
青春小説や胸が熱くなる小説を読みたい人におすすめです。
ボクシングの知識がなくても楽しめたので、ぜひ読んでみてください。



最後まで読んでくれてありがとうございます
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