村上春樹エッセイ『ランゲルハンス島の午後』を読み、”小確幸“という言葉と出会いました。
“小さいが確かな幸せ”という意味の言葉です。
ふと「わたしにとっての小確幸は何だろう?」と思い、一覧にしてみました。
「最近、幸せを感じられていないな」という人の参考になればうれしいです。

小説とコーヒーを愛する人。
- 心に響いた小説や、おいしかったコーヒーを記録
- コーヒーソムリエの資格所持
小確幸とは?

小確幸(しょうかっこう)は「小さいが確かな幸せ」という意味で、村上春樹さんの造語です。
『ランゲルハンス島の午後』で村上春樹さんは、小確幸についてこのように綴っています。
引出しの中にきちんと折ってくるくる丸められた綺麗なパンツが沢山詰まっているというのは人生における小さくはあるが確固とした幸せのひとつ
村上春樹著『ランゲルハンス島の午後』
おろしたてのコットンの匂いのする白いTシャツを頭からかぶるときのあの気持もやはり小確幸のひとつである
村上春樹著『ランゲルハンス島の午後』
僕の最近の小確幸はやはり中古レコード関係が多いですね。買ってきた古いレコードを、特別な布をつかってせっせときれいに磨いています。
村上春樹著『村上さんのところ』
村上春樹さんの小説やエッセイには、こうした小さな幸せがよく描かれていて、心を和ませてくれます。
小確幸の一覧

村上春樹さんの感性には到底及びませんが(当然)、わたしなりの小確幸をまとめてみました。
食べもの・飲みもの

- 大好物を食べる
- みそ汁の一口目
- 暑い日のアイスコーヒー
- 寒い日の温かい飲みもの
- ホットコーヒー、ゆず茶など
おいしいブラックコーヒーを飲みながら、好きな小説を読むのが至福のひととき。
ポテトやコロッケ、ケーキなどの大好物を食べるのも、罪悪感はあるけれど心満たされます。
生きもの・自然

- スズメを見かけた
- きれいな花が咲いていた
- 散歩中の可愛い犬を見かけた
わたしはスズメが大好きなので、見かけるとうれしくなります。
散歩中の可愛い犬に出会ったときも、無表情を保ちつつ、心の中で「かわいい~」と悶絶。
インスタやユーチューブで、好きな生きものの姿を見るのも癒しです。
エンタメ

- 本に触れているとき
- おもしろい小説を読む
- 新しい本を買った
- 好きな文章に出会った
- 本棚の整理をする
- 好きな音楽を聴く
- 続きが気になる連ドラを鑑賞中
- 好きなゲームの発売情報が出た
- お笑いを観て笑う
- ひとりカラオケに行く
- 推しの写真を見る
- 好きな動画を見ながらご飯を摂る
小説や映画、音楽などの芸術に心を振り回される時間は、とても幸せだなと感じます。
好きなゲームやテレビ番組も、毎日にわくわくを与えてくれる存在です。
友だち

- 連絡がきた
- 共感し合えた
- 笑い合えた
- 結婚式に誘われた
わたしは友だちが少ないということもあり、連絡がくるとうれしくなります。
価値観や好みが合って「すごくわかる!」とふたりで言い合う時間も、心が通じ合っている感じがして好き。

気の合う人たちを大切にしていきたいです。
何気ない瞬間


- よく眠れた
- 朝カーテンを開けて光を浴びる
- 体重をキープできている
- 体や肌の調子がいい
- 何も予定がない日
- 湯船に浸かる瞬間
- ぬいぐるみに触れる
- 良い香りのシャンプーで髪を洗う
- 可愛い雑貨を見かけた
- スムーズに運転できた
- 青信号が続く
- 道路が空いている
- 危ない運転をする人に会わない
健康面の悩みを考えて、パッと思い浮かばなかったときに幸せを感じます。
体の不調があると、何をやっても上の空になってしまいますよね…
カーテンを開けて、体内時計がリセットされた感覚も心地よいです。



自分の生活を見つめてみると案外、好きな瞬間ってたくさんあるんだなと気づきました。
小確幸の見つけ方


実体験に基づく、小確幸の見つけ方を紹介します。
見つけ方①日記や手帳を書く
寝る前に1日を振り返ると「あの瞬間は幸せだったかも」と気づくことがあります。
嫌なことがあった日は愚痴や不満ばかりが浮かぶけれど、どんなに小さくてもいいので幸せを探し出してみるのがおすすめ。



見返したときも、良いことが書いてある日記のほうが明るい気分になれます。
見つけ方②ゆっくり丁寧に過ごす
ゆっくり丁寧に過ごすことで、見逃してしまいがちな小さな幸せに気づきやすくなります。
- 食事をしっかり味わう
- おやつを手作りする
- 料理にこだわる
- 服にアイロンをかける
- 豆からコーヒーを淹れる
- 本を一語一句ていねいに読む
- 本屋に行って本を買う
あえて効率を無視した過ごし方をすることで、新たな幸せとも出会えるのではないかと思います。
見つけ方③同じ幸せの繰り返しに注意する
同じ幸せを繰り返すと感情がマヒし「幸せ→当たり前」になってしまうときがあります。
さらなる幸せを求め、収拾がつかなくなる可能性も…
- 頻繁にスイーツを食べる
- 罪悪感が幸せを上回るようになる
- 毎日カフェへ行く
- 特別感が消える
- 毎晩ゲームをする
- わくわく感が減る
- 欲しいものをすぐに買う
- 手に入れる喜びが減る
- 頻繁に好きな人と会う
- 嫌なところが目につくようになる
ご褒美くらいの感覚で取り入れると、幸せ度が増しておすすめです。
「好きなことをしたい」という気持ちに逆らい、あえて頻度を減らすことにより、幸せの感度を保ち続けられると実感しました。
【まとめ】小確幸は何気ない毎日にあふれている


小確幸は、ささいな日常にたくさん存在しているんだなと実感しました。
1日1日を丁寧に過ごし、今まで気づけなかった幸せと出会いたいです。



最後まで読んでくれてありがとうございます
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